サイフォンの使い方は、どうすればいいの?

アンティークな雰囲気から喫茶店にインテリアとして置かれていることも多いサイフォン。

サイフォンを自宅でも楽しみたくても、

「扱いが難しそう…」
「サイフォンでコーヒーを淹れる方法が分からない」

と困っていませんか?

そこで今回はサイフォンの基礎知識や美味しく淹れるポイント、サイフォンでコーヒーを淹れる手順などを紹介していきます。

この記事を読めば気軽にサイフォンを楽しめるようになるので、ぜひ参考にしてください。

読んで得する「サイフォン」の基本

まずはサイフォンの基礎知識から見ていきましょう。

サイフォンって何?

サイフォンとは、19世紀の英国で発明された実験室のようなフラスコ・ロートを使うコーヒー抽出器具のことです。

蒸気圧を利用してお湯を移動させてコーヒーを淹れます。

サイフォンの味

すっきりとした味わいで、コーヒー豆本来の味と香りを楽しめます。

その反面、味に重みが出ません。

サイフォンで美味しいコーヒーを淹れる5つのポイント

次にサイフォンでコーヒーを上手に淹れるコツを紹介していきます。

初めてサイフォンに挑戦するという方は、ぜひじっくり読んでみてくださいね。

コーヒーに使う水を選ぶ

あなたは普段コーヒー作りでどんな水を使っていますか?

水道水でコーヒーを淹れているという方が多いですが、実は選んだ水でコーヒーの味が左右されるのです。

水の種類を大まかに分けると以下の3つがあります。

             

水の種類 硬度 特徴
軟水 0~100mg/L未満 口当たりがまろやかで、サッパリした味。

一般的にコーヒーによく合う水とされ、コーヒー豆本来の味を楽しめる。

中硬水 100~300mg/L 軟水と硬水の中間にあたる水。

適度なミネラルを含みつつも、硬水よりも飲みやすい。

硬水 300mg/L以上 カルシウムなどのミネラルが多く含まれた水で、口当たりが重たく、苦い。

あまりコーヒーには使われないが、エスプレッソには最適な水として、広く使われている。

軟水から硬水の順にミネラル含有量が増え、それにしたがって苦く重い飲み心地になっていきます。

あなたの好みや使うコーヒー豆に合わせて、水を選ぶことでよりこだわった1杯がつくれるはずです。

お湯を沸騰させてから少し冷ます

おいしくコーヒーを淹れるうえで重要になるのが、コーヒー粉に注ぐお湯の温度です。

コーヒー専門家によって意見はバラバラですが、一般的にコーヒーに使うお湯の適温は82℃~95℃だと言われています。

そのため、沸騰したお湯を少し冷ましてから注ぐようにしましょう。

お湯を冷ます方法はさまざまですが、最も手軽に行えるのがケトルのふたを開けておくことです。

お湯が沸いたら1~2分ほどふたを開けたまま放置しておけば、90℃前後まで温度を下げることができます。

沸騰したお湯をそのまま注いでしまうと、苦味・渋味が強いコーヒーに仕上がってしまうので注意してください。

器具をあたためておく

お湯が沸いたら、まずは使用する器具をお湯で温めておきましょう。

理由としては、お湯の温度でコーヒーの味が変わるからです。

適温のお湯を注いでも、冷え切った器具との温度差で適温から外れてしまうため、まずは抽出器具をお湯で温めておきましょう。

ネルフィルターを手入れする

サイフォンでコーヒーを淹れる際にはネルフィルターが必須となりますが、使用前後に20分ほど煮沸するようにしましょう。

特に新品のネルフィルターは糊付けされているので、そのまま使ってしまうと味に悪影響を与えてしまいます。

使用後は冷蔵庫で保管する

使い終わったネルフィルターは、以下の3ステップで保管しましょう。

  1. 洗剤や漂白剤を使わずにネルフィルターを水洗いする
  2. 水を入れたタッパーなどの容器にネルフィルターを密閉する
  3. 冷蔵庫に保管する
容器の水は、水の腐敗や雑菌を防ぐため、2~3日おきに取り換えてください。

実際にサイフォンでコーヒーを淹れてみた!

ここでは当編集部が実際にサイフォンでコーヒーを淹れたときの様子とサイフォンでコーヒーを淹れる手順を説明していきます。

初めてサイフォンでコーヒーをつくるという方は、ぜひ参考にしてください。

サイフォンに必要な器具

まずはサイフォンでコーヒーを淹れる際に使う器具を確認していきましょう。

必要になる器具は以下の11種類です。

  • サイフォン一式(ロート・フラスコ・スタンド)
  • アルコールランプ
  • ろ過器&ネルフィルター
  • 燃料用アルコール
  • 計量スプーン
  • 細口ポット
  • コーヒーミル
  • コーヒー豆(中挽き)
  • コップ
  • スケール
  • 使用する水(水道水でも可)

サイフォン一式

今回はサイフォン・セットを用意しました。

丸い容器がフラスコ、長方形の容器がロートです。

ちなみにロートについているフタがスタンドも兼ねています。

アルコールランプ

ビームヒーターを使う方もいますが、今回はアルコールランプを選びました。

燃料用アルコールは薬局で手に入ります。

コーヒーミル

こちらはコーヒー豆を挽くために使います。

コーヒーを淹れる直前に豆を挽くことで、コーヒー本来の味と香りを最大限に引き出すことができます。

ネルフィルターを準備する

前述したとおり、まずは付属のネルフィルターを準備しましょう。

少量スプーン1杯分のコーヒー粉を入れた鍋で、20分ほど煮沸します。

コーヒー粉を使わなくても問題ありませんが、コーヒー粉を入れた水で煮沸した方がネルフィルターにコーヒーが馴染みやすくなります。

コーヒー豆を挽く

ネルフィルターを煮沸している間に、コーヒーミルでコーヒー豆を挽いておきましょう。

今回はサイフォンに合うとされる中挽きで豆を挽きました。

ちなみに使用したコーヒー豆は、ブラジル産の「ブラジル」です。

ロートにろ過器をセットする

ネルフィルターをつけた、ろ過器をロートに設置しましょう。

ろ過器がロートに入ったら思いっきり引っ張り、ろ過器のフックを管の先端に引っかけて固定してください。

その後、転がってしまうので、付属のフタ兼スタンドに差しておきます。

ロートにコーヒー粉を入れる

ロートをスタンドごとスケールに置き、0にセットします。

その後、コーヒー粉(30g)をロートに入れてください。

フラスコを準備する

スタンドに取り付けたフラスコにお湯を入れます。

お湯を使ったのは沸騰を早めるためなので、水でも問題ありません。

注ぎ終わったら、フラスコについた水滴をよく拭いておきましょう。

フラスコに水滴がついたまま加熱してしまうと、割れる可能性が高いので必ず行ってください。

拭き終わったら、ロートをフラスコへ斜めに差し込みましょう。

しっかりとセットするとお湯が吹きこぼれてしまうので、必ず隙間をあけてください。

アルコールランプを準備する

アルコールランプにアルコールを入れて、芯を3mmほど出してください。

芯に火をつけてから、フラスコの中心にアルコールランプを置きましょう。

このとき割れる可能性があるので、絶対に火がフラスコの底から出ないようにしてください。

ロートを差し込む

加熱が進み気泡が連続して出てきたら、ロートをしっかり差し込んでください。

するとフラスコのお湯がロートへ上がってくるので、計量スプーンの柄でほぐす程度にかき混ぜましょう。

終わったら、そのまま1分ほど加熱を続けます。

アルコールランプの火を消す

1分ほど経ったらフラスコからアルコールランプを遠ざけ、ランプフタをかぶせて火を消してください。

次にロートからコーヒーがフラスコに落ちていくのを待ちます。

サイフォン完成!

コーヒーがフラスコに下がったらロートを外し、フタ兼スタンドに差し込んでください。

コーヒーが入ったフラスコを軽くゆすってからコーヒーを注ぎ、完成です。

【水の種類別】サイフォンの試飲レポート

今回は、水がコーヒーの味にどう影響しているのかを調べるため、以下6種類の水でコーヒーを淹れました。

  • 東京都渋谷区水道水(軟水)
  • 森の水だより(軟水)
  • アクアカルパティカ(中硬水)
  • コントレックス(硬水)
  • 信濃湧水(軟水)
  • コスモウォーター(軟水)

ここでは、実際にコーヒーを飲んだレビューを紹介していくので、ぜひ読み進めてください。

使ったコーヒー豆の特徴

前述しましたが、今回、使用したコーヒー豆はブラジル産のブラジルです。

このコーヒー豆は、適度な苦味・酸味があるマイルドな味わいが特徴になります。

東京都渋谷区水道水(軟水)

はじめに当編集部オフィスの水道水で淹れたコーヒーを飲みました。

こちらの水道水のスペックは、次のとおりです。

【東京都渋谷区水道水のスペック】

水の種類 硬度 採水地
軟水 77mg/l 埼玉県朝霞浄水場

そのまま飲むと、カルキ臭と酸味が少し気になりましたが、まろやかな味です。

では、この水道水で淹れたコーヒーの味はどのようになっているのでしょうか?

【レビュー】

▼Iさん
全体的にバランスが整っており、飲みやすいです。

▼Oさん
若干、酸味がありましたが、後味が甘くおいしかったです。

森の水だより 日本アルプス(軟水)

続いて同じく軟水である「森の水だより 日本アルプス」を確認していきましょう。

この水のスペックは、以下の表をご覧ください。

【森の水だより 日本アルプスのスペック】

水の種類 硬度 採水地
軟水 34.6mg/l 山形県白州町

水としては、クセがなくマイルドな味わいでした。

この軟水は天然水であり、硬度も先ほど紹介した水道水よりも下回っています。

これらの違いがコーヒーの味にどう影響しているのか、レビューで見ていきましょう。

【レビュー】

▼Sさん
柔らかい飲み口で、サッパリしていました。

▼Tさん
全体的にバランスがとれていますが、味が少し薄い気がしました。

アクアカルパティカ(中硬水)

こちらの水のスペックは、以下のとおりです。

【アクアカルパティカのスペック】

水の種類 硬度 採水地
中硬水 186mg/l カルパティア山脈

水の状態で飲むと、雑味がなくスッキリとしていました。

先ほど紹介した軟水よりも硬度があがっていますが、コーヒーの味にどのような変化を与えているのでしょうか?

【レビュー】

▼Yさん
苦味が少し強いですが、バランスが良かったです。

▼Iさん
全体的にマイルドで飲みやすいです。

コントレックス(硬水)

コントレックスのスペックは、次の表をご覧ください。

【コントレックスのスペック】

水の種類 硬度 採水地
硬水 1,468mg/l コントレクセヴィル

水としては苦く飲みごたえがありました。

今回、使った水の中では最も硬度が高い水なので、この水で淹れたコーヒーも苦くなると考えられます。

それでは、実際にこちらの水で淹れたコーヒーのレビューを見ていきましょう。

【レビュー】

▼Oさん
酸味と苦味が強く、飲みづらかったです。

▼Sさん
濃厚なコクがあり、とてもおいしく飲めました。

信濃湧水(軟水)

次に当編集部オフィスで使っているウォーターサーバー、「信濃湧水」で淹れたコーヒーを確認してみました。

信濃湧水のスペックは、以下のとおりです。

【信濃湧水のスペック】

水の種類 硬度 採水地
中硬水 16mg/l 矢沢水源

水のまま飲むと、まろやかで爽やかな後味でした。

それでは、レビューを確認していきましょう。

【レビュー】

▼Tさん
とてもサッパリしていましたが、苦味が少し気になりました。

▼Yさん
香りがよく、適度なバランスがとれていました。

コスモウォーター(軟水)

続いて、当編集部オフィスにあるもう一つのウォーターサーバー、「コスモウォーター」で淹れたコーヒーを飲んでみました。

こちらの水のスペックは、以下の表をご覧ください。

【コスモウォーターのスペック】

水の種類 硬度 採水地
軟水 53mg/l 静岡県御殿場市

水としては、やわらかでスッキリとした味でした。

コスモウォーターは信濃湧水の倍以上、硬度が上がっていますが、この違いがどう影響しているのか実際のレビューをチェックしてきましょう。

【レビュー】

▼Iさん
少し酸味が強いですが、まろやかで飲みやすかったです。

▼Oさん
コクはありましたが、後味はサッパリしていました。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はサイフォンの基礎知識やサイフォンでコーヒーを淹れる方法などを紹介しました。

本記事の重要なポイントは、以下の3つです。

ここがポイント

  • コーヒーを淹れる前に器具を温めておく
  • 使用前後にネルフィルターを手入れする
  • フラスコについた水滴は必ずふき取っておく

今回の記事を参考にして、サイフォンでおいしいコーヒーを淹れてみてくださいね。