ネルドリップって、どうやって淹れればいいの?

ネルドリップの入れ方

コーヒー愛好家から支持されている「ネルドリップ」。

しかし、実際にネルドリップでコーヒーを淹れてみても、上手くいかないと悩んでいませんか?

今回は、そんな方のためにネルドリップの基本や淹れ方、美味しく仕上げるコツなどを紹介していきます。

この記事を読めば、ネルドリップでおいしいコーヒーが簡単に淹れられるようになるでしょう。

知って得する「ネルドリップ」の基礎知識

ここではネルドリップの基本を紹介していきます。

ネルドリップって何?

ネルドリップとは、ネルシャツなどに使われるフランネル素材でできた布製フィルターでコーヒーを淹れる抽出方法のことです。
ネルドリップの方法図解

ネルフィルターは使うたびに手入れが必要ですが、その味の良さから一部の間では根強い人気があります。

ネルドリップの味

ネルドリップで淹れたコーヒーは、滑らかな舌触りでマイルドかつ濃厚な味わいになります。

これはネルフィルターの目が粗いため、コーヒーオイルが多く抽出されるためです。

ネルドリップで美味しいコーヒーを淹れるポイント

次にネルドリップでおいしくコーヒーを淹れるコツを説明していきます。

どれも大切な内容になるので、ぜひ読み進めてください。

コーヒーに使う水を選ぶ

普段、何気なくコーヒーに使う水を選んでいませんか?実は、使う水によってコーヒーの味が左右されるのです。

水を大きくわけると、次の3タイプがあります。

             

水の種類 硬度 特徴
軟水 0~100mg/L未満 口当たりがまろやかで、サッパリした味。

一般的にコーヒーによく合う水とされ、コーヒー豆本来の味を楽しめる。

中硬水 100~300mg/L 軟水と硬水の中間にあたる水。

適度なミネラルを含みつつも、硬水よりも飲みやすい。

硬水 300mg/L以上 カルシウムなどのミネラルが多く含まれた水で、口当たりが重たく、苦い。

あまりコーヒーには使われないが、エスプレッソには最適な水として、広く使われている。

軟水~硬水の順にミネラル量・苦味が増し、飲みごたえのある水になっていきます。

あなたの好みや使う豆にあわせて使用する水をピックアップすると、よりこだわったコーヒーを淹れることができるはずです。

お湯を沸騰させてから少し冷ます

おいしくコーヒーを淹れるうえで覚えておいてほしいのが、適温のお湯をコーヒーに注ぐことです。

専門家によって意見はバラバラですが、一般的に適温のお湯は82℃~95℃だと言われているため、沸騰したお湯を少し冷ます必要があります。

水を入れる等お湯を冷ます方法はさまざまですが、最も簡単なのがケトルのふたを外して1~2分ほど放っておくことです。

こうしておけば、お湯の温度が90度前後まで下がっています。

沸きたてのお湯を注いでしまうと、いやな渋味・苦味があるコーヒーに仕上がってしまうので、必ずお湯は冷ましましょう。

器具を温めておく

コーヒーを入れる前に、使用する器具をお湯で温めておきましょう。

というのも、お湯の温度でコーヒーの味が変化してしまうからです。

冷え切った器具に適温のお湯を注いでも、器具とお湯の温度差により適温から温度が下がってしまうので注意してください。

器具を温める手順は、次の2ステップです。

  1. 沸騰したお湯をサーバーやコップなどの器具に注ぐ
  2. 器具が温まったことを確認できたら、お湯を捨てる

毎回、ネルフィルターを煮沸する

ネルフィルターの使用前後に20分程度、煮沸するようにしましょう。

特に新品のネルフィルターは糊づけされているため、そのまま使用すると悪影響を与えてしまいます。

煮沸する際はコーヒーに馴染ませるため、少量のコーヒー粉を入れておくと良いでしょう。

使用後は冷蔵庫で保管する

コーヒーを淹れ終え、煮沸が済んだネルフィルターは、水洗いし冷蔵庫で保管しましょう。

ネルフィルターを保存する流れは、以下の3つです。

  1. 洗剤や漂白剤を使わずにネルフィルターを水道水で水洗いする
  2. 水を浸した容器にネルフィルターを密閉する
  3. 冷蔵庫に保存する
容器の水は、水の腐敗や雑菌を防ぐため、2,3日おきに水を取り換えてください。

ネルドリップで淹れるコーヒーを体験してみた!

ここでは、当編集部で実際にネルドリップでコーヒーを淹れた際の体験レポートを紹介していきます。

ネルドリップに挑戦したいという方は、ぜひ参考にしてください。

必要な器具

まずはネルドリップでコーヒーを淹れるにあたって必要になる器具を確認していきましょう。

使用する器具は、以下の8種類です。

  • ネルドリップセット
  • 細口ポット
  • メジャースプーン
  • コーヒーミル
  • コーヒー豆(中挽き)
  • コップ
  • スケール
  • 好みの水(水道水でも可)

コーヒーミル

こちらの器具はコーヒー豆を挽くために使用します。

コーヒーを淹れる直前に豆を挽いておけば、コーヒー豆本来の香りや風味を最大限に引き出せます。

細口ポット

コーヒーを淹れる際は時計回りでゆっくり注ぐなど、細かい注湯コントロールが必要です。

細口ポットであれば、簡単にお湯の調節ができます。

やかんなど注ぎ口が広いものだと、お湯が多めに出てしまうなど扱いが難しいので、慣れないうちの使用は控えましょう。

ネルフィルターを煮沸する

今回、使用するネルフィルターは新品なので、まずは煮沸から始めます。

ティースプーン1杯分のコーヒー粉を鍋に入れ、20分程度、煮沸しましょう。

前述しましたが、コーヒー粉を入れるのはネルフィルターをコーヒーに馴染ませるためです。

器具をお湯で温める

ネルフィルターを煮沸している間に、使用する以下2つの器具をお湯で温めておきましょう。

  • サーバー
  • コップ

先ほど説明しましたが、あらかじめ器具を温めておけば器具とお湯の温度差を少なくすることができます。

コーヒー豆を挽く

次にコーヒーミルでコーヒー豆を挽きましょう。

今回は、ネルドリップにマッチするとされる中挽きでコーヒー豆を挽きました。

ちなみに使用しているコーヒー豆は、ブラジル産の「ブラジル」です。

ネルフィルターを準備する

煮沸が済んだネルフィルターにハンドルをセットしましょう。

ハンドルを取り付け終わったら、ネルフィルターの形を整えてコーヒー粉32g(3杯分)を入れます。

1杯分のコーヒーを淹れる際は12~15gのコーヒー粉を入れてください。

ネルフィルターをセットする

ネルフィルターの横を軽くたたき、コーヒー粉の表面を平らにしましょう。

こうしておくことで、全体にまんべんなくお湯を注ぐことができるため、忘れずに行ってください。

1回目のお湯を注ぐ

ネルフィルターに直接、お湯がかからないように時計まわりで少量のお湯を4,5回、注ぎましょう。

20~30秒ほど蒸らすと、泡が膨らんできます。

蒸らすことによって、コーヒー粉にお湯をくまなく浸透できるため、コーヒー本来の味を楽しめます。

そのため、この作業は必ず行うようにしましょう。

2回目の注湯

泡の膨らまなくなったら、1回目の約2倍のお湯を注ぎましょう。

そして、お湯がすべて落ち切らないうちに、数回、お湯を適量まで注いでください。

適量のお湯を入れたら、灰汁がサーバーに落ちないようにネルフィルターをすぐに外します。

灰汁まで抽出してしまうと、いやな渋味・苦味のあるコーヒーに仕上がってしまうので注意しましょう。

ネルドリップ完成!

サーバーのコーヒーをコップに移して、完成です。

【水の種類別】ネルドリップの試飲レポート

今回は使用した水がコーヒーの味に与える影響を調べるため、以下6種類の水でコーヒーを淹れました。

  • 東京都渋谷区水道水(軟水)
  • 森の水だより(軟水)
  • アクアカルパティカ(中硬水)
  • コントレックス(硬水)
  • 信濃湧水(軟水)
  • コスモウォーター(軟水)

ここでは、水別に実際に飲んだコーヒーのレビューを紹介していくので、コーヒーに使う水選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

使ったコーヒー豆の特徴

前述しましたが、今回、使ったコーヒー豆はブラジル産の「ブラジル」になります。

ブラジルは、バランスのとれた苦味・酸味のあるマイルドな味わいです。

東京都渋谷区水道水(軟水)

まずは当編集部オフィスの水道水で淹れたコーヒーをチェックしてみました。

水のスペックは以下のとおりです。

【東京都渋谷区水道水のスペック】

水の種類 硬度 採水地
軟水 77mg/l 埼玉県朝霞浄水場

水としては、少しカルキ臭と酸味がありましたが、やわらかい口当たりで飲みやすかったです。

では、この水で淹れたコーヒーのレビューを見ていきましょう。

【レビュー】

▼Eさん
飲み口はやわらかいのですが、コクがいまいち感じられませんでした。

▼Oさん
酸味が少し強いのですが、まろやかなので無理なく飲めました。

森の水だより 日本アルプス(軟水)

続いて同じ軟水である「森の水だより 日本アルプス」で淹れたコーヒーを飲んでみました。

森の水だよりのスペックは次のとおりです。

【森の水だより 日本アルプスのスペック】

水の種類 硬度 採水地
軟水 34.6mg/l 山形県白州町

水の状態で飲むと、クセがなく、やわらかな味わいでした。

こちらの水は水道水と同じ軟水ですが、硬度が異なります。

こういった硬度の違いがコーヒーにどう影響を与えるのか、レビューをチェックしてみましょう。

【レビュー】

▼Tさん
滑らかですが、味がしっかり出ていて、苦味は強めでした。

▼Yさん
甘味が少しありますが、全体的にうすく感じました。

アクアカルパティカ(中硬水)

この水のスペックは以下のとおりです。

【アクアカルパティカのスペック】

水の種類 硬度 採水地
中硬水 186mg/l カルパティア山脈

そのままアクアカルパティカを飲むと、雑味がなくマイルドな味でした。

先ほどの軟水よりも硬度の高い中硬水ですが、こちらを使ったコーヒーはどのような味なのでしょうか?

【レビュー】

▼Iさん
酸味と苦味が強めですが、後に残らないので、おいしかったです。

▼Eさん
苦味が突出していましたが、バランスが良かったです。

コントレックス(硬水)

コントレックスのスペックは次のとおりです。

【コントレックスのスペック】

水の種類 硬度 採水地
中硬水 1,468mg/l コントレクセヴィル

硬水のなかでもトップクラスの硬度を誇るコントレックスを水のまま飲んでみると、苦く飲みごたえがありました。

これだけ苦いとコントレックスで淹れたコーヒーも苦味が強くなると考えられますが、実際のところはどうなのでしょうか?

実際のレビューを確認していきましょう。

【レビュー】

▼Oさん
苦味が強いため、飲みづらかったです。

▼Tさん
苦味が目立つのですが、適度な甘味がありました。

信濃湧水(軟水)

次に当編集部のオフィスにあるウォーターサーバー、「信濃湧水」で淹れたコーヒーをチェックしてみました。
信濃湧水の詳細・レビューはこちら

こちらの水のスペックは次のとおりです。

【信濃湧水のスペック】

水の種類 硬度 採水地
中硬水 16mg/l 矢沢水源

水の状態で飲むと、なめらかな口当たりでサッパリした後味でした。

信濃湧水は、今回、用意した水の中ではもっとも硬度が低い水です。

では、こちらの水で淹れたコーヒーのレビューを見ていきましょう。

【レビュー】

▼Tさん
程よいコクがあって、飲みやすいです。

▼Yさん
苦味と酸味が感じづらく、物足りませんでした。

コスモウォーター(軟水)

次にオフィスにある、もうひとつのウォーターサーバー「コスモウォーター」で淹れたコーヒーを飲んでみました。
コスモウォーターの詳細・レビューはこちら

こちらの水のスペックは以下のようになります。

【コスモウォーターのスペック】

水の種類 硬度 採水地
軟水 53mg/l 静岡県御殿場市

水として飲むとマイルドかつ、さっぱりした味わいでした。

では、コスモウォーターで淹れたコーヒーのレビューを見ていきましょう。

【レビュー】

▼Oさん
あまり酸味・苦味がありませんでした。

▼Iさん
酸味がなく、すっきりした後味でした。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はネルドリップの基本やおいしく淹れるコツ、ネルドリップでコーヒーを淹れる方法などを紹介しました。

本記事で大切なポイントは次の3点です。

ここがポイント

  • ネルフィルターは毎回、煮沸する
  • 使ったネルフィルターは冷蔵庫で保存
  • サーバーのお湯は最後まで落とし切らない

この記事を参考にネルドリップでおいしくコーヒーを淹れてみてくださいね。