欧米諸国でウォーターサーバーはどれだけ普及している?

日本では近年になって普及し始めてきたイメージのあるウォーターサーバーですが、欧米諸国では早くから一般家庭に普及していました。

その理由には欧米は日本ほど飲用に適した水が安定供給しやすい環境ではなかったことが挙げられます。

水道の水をそのまま飲むことが出来た日本ではミネラルウォーターを購入したり、ウォーターサーバーを導入したりする文化が根付きにくかったと言えます。ウォーターサーバーの普及にまつわる日本と海外との水事情の違いを調べてみました。

欧米諸国で普及率50%を超える

日本では普及し始めているとは言え、2017年現在で10%に満たない状態です。一方でウォーターサーバー発祥国であるアメリカを始めとする欧米諸国では普及率は50%を超えています。

これは前述したように、日本ほど欧米諸国が飲用水を安定供給出来る水道インフラが整っていなかったからであるためと言えます。

また、日本ではワンウェイ式のボトルが主流になりつつありますが、欧米諸国ではリターナブルボトルが主流です。

ミネラルウォーターに必要なペットボトルの生産には石油を使用します。つまりミネラルウォーターの消費量が増えれば増えるほど石油を消費することになります。

そのため資源保護の観点から、再利用が可能なリターナブルボトルを用いるウォーターサーバーが人気を集めているようです。

海外の水事情について

ウォーターサーバーが欧米諸国で高い普及率を誇る背景にある各国の水事情を調べました。

アメリカの場合

現在のアメリカは水道水の普及率が100%に達しています。しかも日本の水道水の水質基準よりもはるかに厳しい水質基準をクリアしていています。

各自治州で水質基準が異なるのですが、全米水道水コンテストが行われるなど、水道水の安全性と美味しさを向上させる努力がされています。また、ヨーロッパと比較すると硬度が低いものが多いです。

かつてはアメリカの水道水は飲めなかった?

日本よりはるかに厳しい水質基準で安全で美味しい水道水が飲めるアメリカですが、水道水をそのまま飲む方はあまりいないようです。

それには安全性の高い水道水が普及する以前のイメージが強いせいであると思われます。

特にアメリカの南西部の乾燥地帯では水道のインフラが整う前からウォーターサーバーなどで、水を購入して飲むことが早くから習慣づいていました。

購入して飲む水は美味しさや安全性が保証されているうえに比較的安価に購入出来るので、敢えて水道水を飲む理由が無いと言えます。

カナダの場合

水の硬度自体はアメリカ同様に日本以上ヨーロッパ以下で、飲みにくさを感じるほどではありません。水道水の検査項目は75に及びますが、これを全て実施している都市はオタワのみです。

ただし、主要都市のバンクーバー、モントリオール、トロントなどでは70以上の項目の検査は行っているので安心して飲用出来ると言えます。

小さい都市では20程度しか検査をしていないところもあり、このような場所ではやはり水道水を飲む習慣は無いようです。

カナダの水道水にはフッ素が含まれているのが特徴?

アメリカの水道水にも含まれている場合がありますが、カナダの水道水はフッ素が含まれている場合が多いです。

フッ素は量にもよりますが発がん性を始めとする人体へのデメリットがあります。

これは沸騰させたり一般の浄水器のフィルターを通しても除去すことは出来ません。イオン交換ろ過装置という特殊な機械を使わないと除去出来ません。

フッ素の入らない水を求めるのであればミネラルウォーターの購入やウォーターサーバーの導入しか手段がありません。

ヨーロッパの場合

ヨーロッパも現在では厳しい水質基準を設けた水道水が普及しています。ただし、日本の水と比較すると硬度が高いため体質によってはお腹の調子を崩す場合もあります。

スイスやドイツ、イタリア北部では石鹸が泡立たないほどの硬水である地域もあるため、生活用水を軟水化する機械が一般家庭にある程です。

やはり軟水の方が飲用にしても生活用水にしても使い勝手が良いため、水道水をそのまま使う地域は日本と比べると少ないようです。

イタリアやフランスはミネラルウォーターの生産国として有名で、殺菌をしない天然水を使用しています。

中には硬度1000を超える超硬水もありますが、こういったものはカルシウム補給やダイエット、美容のためのデトックスなど特定の目的を持つ方に愛用されています。

ウォーターサーバーに使用される水も殺菌されていない場合が多いので、導入した際には賞味期限に注意しましょう。

ヨーロッパで水が貴重である理由

ヨーロッパは特に水不足な地域でも無いのに日本やアメリカなどと比べると水を貴重視してるイメージがあります。

湯船につかって体の汚れを落とす代わりに香水を使って体臭を消す文化が発達したり、生水を飲むかわりに保存性の高いアルコール飲料が多く生まれたりしたことからそれがうかがえます。

実際にフランスなどの水道料は高く、シャワーを毎日浴びるのも家計の負担になる場合があります。

これは、中世のヨーロッパの都市部では河川の衛生状態が非常に悪かったことが理由として挙げられます。

排泄物や動物の死骸が流される河川からは悪臭が漂い、水を介した伝染病なども流行しました。そのため当時、文化の担い手であった貴族たちの間で、水の使用を避けるための香水や飲酒が浸透しました。

その反面、綺麗で美味しい水は大変貴重であり、水の名所は保養地やリゾート地として古くから高い人気を得ています。

海外でのウォーターサーバーの費用は?

日本より海外でウォーターサーバーが普及している理由として、月額費用が安いことがあげられます。

日本では水代を含む月額費用は平均5000~6000円程ですが海外ではどうでしょうか。ウォーターサーバー先進国のアメリカでも一大シェアを誇るポーランドスプリングの場合で比較しました。

日本ではサーバー代が月額600円、20リットルボトル一本で2100円なのに対し、アメリカではサーバー代無料、ボトル4本で33ドルとなります。アメリカでの料金を日本円に換算すると3500円ほどになります。

日本で同じく4本購入する場合は9000円になるのでアメリカでの費用の倍以上ということになります。

日本と異なり消費量が多いことが前提にされているせいもあると思いますが、非常にリーズナブルにウォーターサーバーを導入出来る点は魅力ですね。

水道水との差別化は各国共通

日本と比較すると水を購入することに欧米諸国の人々は抵抗を感じていないようです。設置にかかる費用が安いため、ミネラルウォーターと同程度の値段の水を扱うウォーターサーバーの導入に踏み切るのを容易に行えます。

さらに水道水の安全性が疑われたり、水道代が高かったりする場合においてはますますウォーターサーバーは一般家庭に浸透していく傾向にあります。

日本で水道代がいきなり高くなる可能性は低いですが、水道水内に検出された放射性物質などは、ウォーターサーバーの普及が進む一因になり得ます。