海外ではウォーターサーバーは一般的?

国内(日本)と海外ではウォーターサーバーやミネラルウォーター、水道のインフラなど様々な点で異なります。

そこで今回、海外と日本の水の特徴を調べてみました。

各国の水の硬度について

水中のカルシウムやマグネシウム等のミネラルの含有量を数値化したものを硬度といいます。硬度が高いものを硬水、低いものを軟水といいます。一般的に軟水は飲みやすい上に体への吸収効率が良く、硬水はミネラル由来のクセが強い味で喉につかえる感覚があります。

また、硬水には石鹸や洗剤が泡立たなかったり、体質によっては胃腸の調子を崩したりするデメリットがありますが、ダイエットやカルシウム補給など特定の目的のための需要があります。

日本の場合

日本の水のほとんどは硬度30~60の軟水です。沖縄などの一部で中硬水の場合があります。水道水も天然水も軟水であるため日本人は特に硬度の高い海外の水に抵抗感を覚えると言われています。

また、放射性物質を除去出来る逆浸透膜ろ過を行ったRO水はミネラル分もほぼ完全に除去されます。そのため、RO水の硬度は天然水や水道水よりも更に低くなります。硬度が限りなくゼロに近いものもあり、赤ちゃんのミルクや離乳食に使いやすいので人気があります。

アメリカの場合

国土が広いアメリカの水道水は地域によって硬度の差があります。ニューヨークやサンフランシスコなどは日本と同じ程度の軟水(硬度60以下)ですが、ラスベガスやフェニックス、セドナなどの都市は硬度200~400の硬水です。

また、ウォーターサーバーやスーパーで売ってるボトルドウォーターでは硬度10以下になるまで逆浸透膜ろ過を行ったRO水が人気です。ミネラルウォーターの硬度は様々ですがカリフォルニア州を水源地とするミネラルウォーターは特に硬度が高く400~500程のものもあります。

ヨーロッパの場合

硬度35のイギリスのエジンバラや硬度25スペインのマドリードなどの水道水は例外的で、ほとんどは硬度200~400の硬水です。これは地層にミネラルを多く含むアルプス山脈の伏流水が水源になっている場合が多いためです。

アルプス山脈から遠い北欧のフィンランドは硬度70、スウェーデンは硬度120と比較的低めの数値です。

石鹸が泡立ちにくい、肌荒れの心配がある、などの理由から水道水の高い地域では生活用水を軟水化する機械を導入している家庭もありますが、飲み水としての軟水の需要はありません。

日本やアメリカの様に硬度の低いRO水は特に重宝されませんし、市販されているミネラルウォーターも硬水が主流で、中にはコントレックスなどの超硬水も人気があります。

日本以外のアジアの場合

中国の北京、韓国の慶州などの水は硬度が非常に高く、ヨーロッパ並みです。台湾や韓国のソウルは軟水です。

殺菌方法について

日本では水を殺菌することが義務付けられていますが、殺菌に関しても国によって様々な基準があるようです。

日本の場合

水道水の場合は塩素による消毒・殺菌が義務付けられています。蛇口から出る時点で一定の塩素が残留させることが水道法で定められています。そのため、地域によっては塩素臭が水の風味を損なう場合があるため、「水道水は美味しくない」というイメージが広がりました。

現在は残留塩素をなるべく減らそうとする試みから、水道水の味は向上しています。ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水にも殺菌は義務付けられています。方法としては加熱殺菌、ろ過殺菌、紫外線処理、オゾン処理などが挙げられます。

このうち、天然水として認められるのは加熱殺菌、ろ過殺菌のものだけです。

アメリカの場合

水道水には塩素が入ってますが日本の10分の1程度です。また、主流なのは水道水をブリタというメーカーのポット型浄水器に入れて置いてろ過しながら飲むことです。

消毒・殺菌がされている水道水の状態で冷蔵庫で保管できるので開封したミネラルウォーターより日持ちするのがメリットです。

ヨーロッパの場合

アメリカや日本ほど塩素による水道水の消毒は一般的ではありません。塩素消毒が行われている地域と行われていない地域があります。

パリやドイツの一部では塩素を使わすオゾンによる殺菌を行っています。

また、日本では天然水にも殺菌が義務付けられていますが、ヨーロッパのミネラルウォーター類は殺菌を行わないものがほとんどです。

そのかわり採水地の汚染の無い環境や、空気に触れることなくボトル詰めが行われることなどを徹底しています。

日本の人気・有名な採水地

日本のウォーターサーバーに使われる天然水の、人気の高いものを紹介します。

富士山

富士山の山麓は最も人気の高い採水地です。富士山を構成している玄武岩層には糖尿病などにも効果があるバナジウムが含まれています。

富士山付近の伏流水にもこのバナジウムが豊富に溶け出しているため、ミネラルバランスに優れていて美味しいだけでなく健康や美容にも効果が期待出来るとされています。

南アルプス

八ヶ岳や甲斐駒ケ岳に囲まれた雄大な自然で育まれた天然水は硬度が低めで口当たりの柔らかさが特徴です。

天然水は味・安全面ともに採水地の自然環境に大きく影響されます。その意味では南アルプスで採水される天然水は申し分無い環境で育まれていると言ってよいでしょう。

阿蘇

美容や健康に効果の高いシリカを含む天然水の採水地として人気です。湧水地点により異なりますが硬度は60~80程度と、日本の天然水にしては高めのものもあります。

水の細分化が進んでいるのは欧米の方?

アメリカやフランス、イタリアなどではミネラルウォーターの種類が実に豊富です。

日本ではウォーターサーバー用として一般的なRO水をアメリカではペットボトルでも複数種類売られているし、ヨーロッパでは中硬水が主ですが日本では珍しい硬度1000以上の超硬水も売られています。

日本ではウォーターサーバーの水もミネラルウォーターもある程度産地が限定されています。

東北大震災を経て、汚染から離れて採水された水の需要が高まった影響があると思われます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする